知ってる?統合報告書の作成方法

統合報告の作成方法を紹介します。統合報告は、従来の財務報告やCSR(企業の社会的責任)報告とは異なる報告方法です。統合というのですから、単純に従来の報告書を合体させれば良いのだと考えられがちですが、統合報告はそれとは全く異なるものであることをまずははっきりと認識しなければなりません。企業が関わっている様々なステイクホルダーと共生し、持続可能な社会を実現するためのツールが統合報告書です。そのため、企業が生み出す価値がどのようなプロセスを経て形成されたのか、それが創造されるプロセスを個別の企業ごとに明示するための報告書が統合報告なのです。しかも、そのプロセスには多様なステイクホルダーが関与します。そのため、プロセスに関与するステイクホルダーとのコミュニケーションを重視しながら、価値を創造することが求められます。

統合報告書を作成することの意義

それでは、統合報告書作成することの意義とは何でしょうか。最も重要なことは、価値創造のプロセスを明示することにあります。ここでいう価値というのは、必ずしも従来求められていた経済価値を示しているわけではありません。人材や原材料など、企業は様々な意味でステイクホルダーから資源の提供を受けています。企業が調達している資源をどのような価値として製品やサービスに変化し、どのようにお金やその他の資源と交換したのかに関するプロセスを明示することが統合報告の目的なのです。このような企業の活動を通じて社内外に蓄積される様々な価値を「資本」と言います。統合報告では、このような資本を価値として認識し、企業活動を通じてこれらを社会で循環させることによって、持続可能な社会と企業経営を実現しようというのが、統合報告を行う意義なのです。

統合報告を行うための報告書の作成方法

統合報告を行うために報告書を作りためには、まず、ステイクホルダーが誰で、どのような情報を求めているのかを考える必要があります。なぜなら、ステイクホルダーとの共生によって、統合報告の目的である、持続可能な社会や企業経営が実現するからです。そのため、まずはステイクホルダーを特定することが報告書を作るための第一歩となります。次に、そのステイクホルダーが何を求めているかを認識する必要があります。それを認識するためには、ステイクホルダーとのコミュニケーションが重要です。ステイクホルダーエンゲージメントやステイクホルダーコンサルテーションを通じて対話や相談を行うことで、ステイクホルダーとともに企業が事業活動を通じて、持続可能な社会を実現することが必要になります。したがって、統合報告を行うためには、ステイクホルダーの特定とステイクホルダーとの対話が求められます。